このコンタクト体験をシェアするにあたり、必要となる説明や参考となる体験事例を前置きしておきたい。
コンタクト体験の始まり方
宇宙人とのコンタクトは多次元的であるが故に、それが起きるステージも一様ではない。ここで説明するのは、フィールドに宇宙人が実際に降り立ち展開するタイプのコンタクトについて。その体験の始まり方には、大きく分けて2つのパターンがある。
受動的パターン
このタイプのコンタクトが始まった頃から今に至る、メインとなっているパターン。
程々の深さの変性意識に入り半ばうとうとしている状態のとき、不意に軽いショックを受けはっとして気が付く。すると場と私自身のバイブレーションが、コンタクトが起きる時のものに “既に切り変わって” おり、少し離れた辺りには宇宙人たちがスタンバイしている。そんな状況が出来上がっている。
やがて宇宙人が私に歩み寄り、接触的なコンタクトが始まる。
認識としては、コンタクトが始まったのはショックを受けて気が付いてからになる。だが実際にはその前に、コンタクトのエネルギーが作られるプロセスが存在している。しかし私はそれに関与していないばかりか認識さえできていない。だから甚だ「受け身」なコンタクトであると思えてしまう。コンタクトの有無、タイミング、エネルギー的な準備まで、すべては宇宙人次第なのだから。
ちなみに私としては、こんなふうに待ち受けることしか出来ないコンタクトのスタイルを、ずっともどかしく感じていた。そこでリサ・ロイヤル氏がチャネルする存在、プレアデスのサーシャに何度か相談している。すると彼女はいつも「そのままでいい」と言う。もっと確実にコンタクトしたい、そのために出来る事があれば努力したいのだと食い下がっても「今のままで充分」だと。
待ち受けること自体は楽ではあるが空振りも多く、かといって改善の努力も出来ないのがこの “受動的パターン” だ。
ところで、全てが整った状態の中で軽いショックを受けて気が付き、そこからコンタクトが始まるのだが、ではこの “ショック” とは何なのだろう。繰り返し体験したことから推測すると、これは私が感知する範囲に宇宙人が入ってきたり突如現れたときの反応のようだ。彼らは我々よりも強いエネルギーを纏っているからと思われる。
能動的パターン
コンタクトが起きる意識状態やエネルギーの生成に、始めから意図的に関与しているパターン。受動的なコンタクトを数年間繰り返すなかで、ようやく実現出来たものだ。ただし難易度が高く、思うようにコンタクトできている訳ではない。
エネルギーやバイブレーションの状態が穏やかに変化して高まるのを認識できる。自分と場のエネルギー的準備が整えば、そこに宇宙人が現れる瞬間も感知できる。このとき身体にショックは受けない。後は同じように、宇宙人が近寄って来て接触的なコンタクトが始められる。
これらがどのようなものであるかは、後の『ハートの3つのフェーズ』で合わせて説明したい。
コンタクト体験での感覚
日常生活では意識しないだろうが、人には本来それぞれ感覚に対する得手不得手がある。私の場合は体験するコンタクトのタイプによって違いが出る。同じくここでもフィールドに展開するタイプに限って説明したい。
知覚の主役だと誰もが思うだろう「見る」という働きだが、私の場合ここでは脇役になる。そしてそれに成り代わり優勢となるのは、具体的な感覚として説明し難いものだ。強いて言うなら「感じる」となるが、そのひと言で表すほど単純ではない。
『感じる』ことで得られるのは、把握と理解。その場を俯瞰しているかのような空間的状況の認識や、事の状況理解が同時にやってくる。つまり何らかの感覚を介さずに直接的に知覚や認識を得ている訳で、これはもはや感覚とは言えないのかもしれない。これがどうゆうものか今一つ分らないのだが、とりあえずは曖昧に『感じる』ことだと分類している。
『視覚』は弱々しくも一応働いている。ただし肉体でのコンタクトであっても瞼は閉じたままだ。眉間のチャクラが活性化することで周囲が見えてくる。しかし当該のコンタクトでは、主役たる認識の背景レイヤーとして弱々しく捉えているだけ。フィールドには展開しないタのコンタクトでは、今度はこの視覚が優勢となる。
『聴覚』については普通に機能している。ただ肉体を離れライトボディのみで活動しているときは定かでない。聴こえるに関連し、稀にテレパシ—での呼び掛けられることがある。
『嗅覚』に関しては、コンタクト時に意識したことがないので分らない。ただ例外として、アブダクションのシチュエーションでゼータ・レチクル星人に取り囲まれて搬送されたときに、刺激臭に近い異臭を感じたことがある。
『触覚』厳密には触覚、圧覚、痛覚、温覚等、総じて皮膚感覚と呼ばれるもの。このタイプのコンタクトで最もリアルに感じる感覚。宇宙人に体を触れられることがとても多いからだ。視覚が低調なのも関係し、自我への説得力が極めて高い。
『エネルギー的感覚』について物理事象や五感で喩えるだけでは表現出来ず、どうしても漠然としていて曖昧な扱いになる。ただそれでも確かに何らかのフィーリングを感受している。スピリチュアルな体験では、そして私のコンタクト体験ではこれがメインとなっている。ボディと共に体験するこのコンタクトでは、感知されるフィーリングの種類も多い。代表的なのは、力、バイブレーション、光、電気、熱、密度、圧力など。
ハートの3つのフェーズ
コンタクト体験とハートの状態には密接な関係があるようだ。私はそれを3つの様相(フェーズ)として捉えている。
第1フェーズ 「ハートが開く」
胸の奥底の小さくない範囲がじいんとして、あたたかい塊(愛と感じられるもの)が生まれる。それがハートの中心まで浮かび上がると、あたたかなさざめきは周囲に拡がり伝わる。そうやってハートチャクラが活性化することでエネルギー(愛)が増殖し、胸の中で大きくなる。すると胸の内圧が高まり胸骨が内側から押される感覚を覚える。やがて蕾が膨らむようにハートが大きくなり、チャクラが開いてゆく。
宇宙人の接近を受けたとき、ハートチャクラのエネルギーが高まり、開き、愛が溢れてくることが多々ある。これは相手から愛を受けたから、というものではない。彼らと相対しただけで己の内に無条件で湧き上がるものだ。
ちなみに「ハートが開く」体験はコンタクトに限らず、ハートに焦点をあてた意識変容のプロセスでも見られるものである。
原点となる最初の体験
コンタクトを通しての体験は1990年代中頃、フィールドで初の直接的コンタクトが起きた時が最初になる。
そのとき、宇宙人の強いエネルギーに曝されたことで体をまともに動かせなかった私は、左右両脇をそれぞれ宇宙人に抱えられていた。そんな連行されるような状態で、5人ほどの宇宙人が横一列に整列している前に連れ出される。列とは2mも離れていないところで向き直り、そこで対面となった。両脇を抱えられたままだったので、最初は恥ずかしかったのだが⋯⋯。
いま宇宙人と会っている──これをふわりと認識した途端、ハートチャクラに異変が起きた。ただ彼らと向かい合っているだけなのに、ハートのエネルギーが急激に上昇し、強い愛が溢れてきてハートチャクラが大きく開く感覚で満たされたのだ。今でも鮮烈に覚えている。
「あぁ、宇宙人と会うことは、なんて歓喜溢れる体験なんだろう!」
驚きながらも純然とそう思ったことを。
『宇宙人コンタクトでは自然とハートが開く』と私が初めて知った瞬間であり、これこそが私の宇宙人コンタクトの原点であり基盤となるものであった。
第2フェーズ 「微細粒子化と霧散」
自身が極めて微細な粒子になるような意識体験。次に説明する第3フェーズ「宇宙との合一」でも微細粒子化はあるが、それは結果の姿のひとつとしてである。この第2フェーズでの微粒子化は、私が意図的かつ能動的にコンタクトエネルギー生成に関与し、コンタクトを実現させる手段としてのものである。
まずは第1フェーズのプロセスを経る。ハートのバイブレーションが高まりハートチャクラが開いてきたと感じたら、自分という存在(肉体や意識)が極超微粒子レベルに細分化して霧散するのをイメージする。それが自分の周囲やコンタクトサイトの環境全体に拡がり、混じり合い一つになることを目指す。鍵となる感覚は「一体感」だ。
そうすると私もその周辺の場も、一種独特なバイブレーションで満たされた状態に遷移する。これは宇宙人側が準備した時のコンタクトエネルギーと、ほぼ同じだと感じている。これが私にとってのコンタクトの為の「意識の共通基盤」であり、ユニファイドフィールド(統一場)となる。
やがて場の中に一人二人と宇宙人が現れ始め、そこからコンタクトが始まる。
この第2フェーズの手法は難易度が高く成功例が少ないのが実情だ。それでも待ち受けるだけではない、能動的でより対等なコンタクト実現の為に今後さらに追求したいと思っている。
第3フェーズ 「宇宙と合一する」
「ハートが開く」状態を経てエネルギー(愛と感じられるもの)がさらに増え続けたときが、このフェーズの入り口となる。
ハートのエネルギーが増える──これが本当はどうゆうものなのか、その真相は正直わからない。ただそこにあるのは、愛を感じることで愛と感じるものが生まれる、という流れ。その感覚の事実。さらにこの反応が持続している状態だ。つまりは愛を感じるほどに愛が生まれ、感じる対象となる愛が相乗的に大きくなり続けている。
ハートを占めるエネルギーが或るレベル(閾値)を越えたとき、愛が愛を生み出す反応の度合いが高くなる。対象への感じ取り方が変わったからだ。「愛を深く感じ切る」と言うように。当然それに応じて生まれるものが跳ね上がれば、急激な連鎖反応によりエネルギーが爆発的に生み出されることになる。
愛としか名付けられないエネルギーが一気に膨張すれば、私の胸はあっという間に容量オーバーになる。エネルギーはハートチャクラから放出されてはいたが、それで膨れ上がる勢いが削がれることはなく、行き場のないエネルギーにより胸の内部圧力は、限界まで高まってゆく。そして……
エネルギーはついに、熱を持った強い光となって輝きだす。それは極めて強い愛が放たれているのと同じことだった。
胸の中央で突然輝きだした、光であり愛であるもに曝された私の体や意識は、一瞬にして極超微粒子となり形を失くす。私の全てが光の粒となり、環境のみならず遥か宇宙の星々の中にまで拡がり霧散してゆく……。
とても言葉では説明しつくせないのだが、形を失くしても私はなくならず、宇宙として在りつづける。そしてそれは愛そのもの──そうであることに気付き、そうだったことを思い出す。
これがハートの第3フェーズで私に起きる「宇宙との合一」体験である。
宇宙と合一するこのプロセスの、原型となるような体験が私にはあった。とは言えそれは十代初めに見た夢でしかない。しかしながら、極めて印象的であったばかりか大人になっても同じものを見る、いいや体験することで、私の意識に深く刻み込まれている。夢であるという枠組みはいつしか意味を失くし、今はただ体験の記憶として私の中に在る。
それはこんな夢だ。
果ては無い、絶対の深さを体現したような黒が空間を充たしている。
でも怖くはない。むしろ安らげるあたたかな暗闇だった。
ここを知っている、そんな気持ちが胸でざわめく。
証拠は目の前の広がっていて、気付いた私はすぐに目を奪われた。
隙間なく敷き詰められた微細な星の光だ。
星座がそこにあったとしても、埋もれて意味をなさないほどの。
どこかの銀河か星雲なのだろうか、一群れの霧のようでもある。
しかし深黒を針先で突いたように其々の光りは鋭い。
星図の等級にさえない微光星の海が広がっていた。
そこは余りにも遠い、本当に遠い場所のようだ。
深宇宙とも呼べる空間に私は浮かんでいた。
「……ああ、やっとなんだ。やっと……還ってきた」
どれほどこの時を焦がれただろう。
懐かしくて、懐かしくて仕方がない。
だからこそ、私は万感の思いを胸に抱きながら歓喜していた。
歓喜とともに胸の中の何かが大きく大きく膨れて行く。
ハートが開き、自分がハートそのものになる感じ。
すると私は微光星と同じような、光の超微粒子の集合体になる。
しかしすぐに形を失い拡散してゆく。
それは星々や宇宙空間へと溶けこみ、私は宇宙と一つになる。
感じるのは一体感。ひとつになれたことへの無上の喜び、ただそれだけだ。
夢の中でありながら私は実際に強烈なエネルギーに曝されている。
だいたいが直後に目覚めるのだが、単なる夢ではないと思っている。
別に確からしさなんて必要ないし、証明する意味もない。
これは私だけの私の真実、それで充分だった。
ただ困るのは、夢のあとや思い出したときに泣けてしまうこと。
これを書いている今この時も、同じように。そして思ってしまう。
あの場所に早く還りたいと。それはもう、どうしようもなく。
バイブレーションの高まったハートが開き続け、やがて自身の全てが光の微粒子になり宇宙へ拡散して一つとなる──これが私に起きるのは、もともとはスピリチュアルな体験としてだった。夢の体験も然り。よく似ているなと感じたのは、前世療法のセッションで体験した光だろうか。死を通過して体を離れた私を迎え入れた光は、宇宙合一に至るときの光とそっくりだった。
ちなみに人が死の直後に出会う光は、第6密度のアルクトゥルスのものだと、リサ・ロイヤル氏がチャネルする存在ジャーメインは語っていた。
さてここで、このような体験に宇宙人が関わった最初の事例を紹介しておきたい。
それは2012年のこと。私は山の中でコット(キャプベット)に横になりワークをしていた。
その頃の私は能動的なコンタクトを模索してはいたが、微粒子化して環境と一体となることがその鍵だと、まだ確信を持っていなかった。だからこの夜、その意識状態に至りながらも、試行の一つだとしてそれ以上持続させる努力はしなかった。
しかしそれでも、お湯がすぐには冷めないように、私や場のエネルギーは緩やかに残り続けたのかもしれない。少し後に変化は訪れたのだ。
一体化の状態を手放し、だいぶぼんやりしながらも私の意識は覚醒していた。だからいつものようなショックは受けない。その存在がいることにふと気が付いただけ。でも穏やかなのはそこまでだ。この存在は纏うものが明らかに違う。尋常ではない、こんな宇宙人を私は知らない。一気に緊張が駆け巡る。ただ私がどう思おうと体の自由はすでに無い。
コットの脇に立たれれば、何もせずともその気配に圧せられる。強いエネルギーと高いバイブレーション。そして見えないのに、その佇まいはきっと見上げるほどに大きいはずだと思えてしまう。なぜだろう。存在感故の幻想だろうか。
この存在はまるで施術でもするように私の体の何箇所か、主に胴体上のチャクラだったと思うがそこに触れ、エネルギーを流してゆく。それはやはりと言うべきか、かなり強いものだった。特にルートチャクラ付近では、理由も無く体に性的な反応が現れ、しかし感覚としては下腹部全域にわたる酷い痛みしかないという、奇妙で辛いものとなった。
ほどなくして痛みが収束すると、この存在の私への作業はハートへと移る。
──ちなみに、この苦痛を伴う体験が感情的痛みとして、何年間も心の奥底に隠されながら残り続けることになる。
この存在が現れる前のプロセスでは、あれほどに愛を感じ開いていたハートも、緊張感のみならず苦痛まで受けすっかり萎んでいた。無理もない。しかし……この後はあっという間だった。具体的に何をされたのかわからないが、突然もの凄く強い愛、そう感じられるエネルギーを胸に感じた。するとハートは瞬時に愛に満たされて限界を超えてゆく。その圧倒的な力技で、私は「宇宙との合一」に放り込まれてしまったのだ。
後日、リサ・ロイヤル氏がチャネルするプレアデスの存在サーシャにこの体験を話したら『そのとき来ていたのは、じつはアルクトゥルスの存在なのです』と教えられた。
アルクトゥルス。宇宙人というよりは、肉体を持たない高次元の集合意識的存在だ。色んな意味でこの時の存在は普通じゃないと感じていたので、ようやく合点がいった。
特殊なコンタクトではあったが、このように宇宙的存在により「宇宙との合一」に至ることもある。
コンタクトワーク
1
コンタクトサイトに荷物を移し準備を終えたが、空が明るくてワークを始めるにはまだ早い。時間潰しに暮れゆく景色を撮影しワーク仲間とのSNSに投稿した。電波の入りと皆のタイミングが良かったようで、しばしのやり取りが叶う。ひたすら孤独な作業となるこのワークでは、街の喧噪を離れモバイルフォン電波も届かないような山奥が多い。だからワーク前のこんな些細なやり取りがどこか不思議で新鮮で、なにより嬉しかった。
プラネタリウムに勤めている仲間が、もうすぐ ISS(国際宇宙ステーション)が通ると伝えてくる。20時頃、明るく輝く ISS が西の空に現れると「きたきた」「みえた!」とひとしきり盛り上がる。関東、中部、皆それぞれの場所から一緒に空を見上げた。薄暮の空を横切った ISS は真っ暗な東の空で光を失くし夜の側へ。ここもじきに暗くなる。
名残惜しくも皆に挨拶をすませ電源を落とす。私のETコンタクトは空を仰いで探すものではない。だから見るのはここまでだ。気持ちを切り替え私は静かに目を閉じた。
山裾にあるこのコンタクトサイトは、樹々に囲まれた広くて見渡しのいい草地だ。ただ私にとって特別だったこの場所も、年々その静謐さを失いつつある。一晩中貸し切りのように使えたのは一昔も前のことだ。それはもう叶わない。
ワークを始めておおよそ1時間後。大騒ぎしながらやって来た若者たちが今夜の一組目だ。私がコンタクトのために変性意識に入りそれを維持するには、プライバシー的な環境の確保が必要だった。誰のせいでもないからこそため息が漏れる。
ただ面白いことに、ここでコンタクトが起きる時、宇宙人は私の最適な意識状態に合わせつつ、時々やって来る人間や草を食みに訪れる幾つもの鹿の群れ、それらと重ならぬように上手く見計らって地上に降り立つのが常だった。コンタクトが終わり地上から引き揚げる頃合いを含め、そのタイミングの絶妙さに私はいつも舌を巻いていた。変な言い方だけどじつに鮮やかな手並みなのだ。
そんなことを思い出していた。
そうか、ならば憂うことなくこの流れに委ねてみたらどうだろう? 多分騒ぐだろう若者たちがいる一時を、眠気を取るための仮眠時間にしてやり過ごしてみよう、試す価値はあるだろうと思い立った。運転の疲れもあったのか、私はそのあと試みどおりまどろむ事が出来ていた。
2
どれくらいの時間が過ぎたのだろう。全身に軽いショックを受け、はっとして意識が戻る。これは大きなエネルギーの変化を感じたから。そしてこれこそが、コンタクトが始まるサインなのだ。けれど私は違う事に驚きと焦りを感じてしまう。
つい先程までそこらで遊びまわっていた若者らの、声がまだ耳に届いてたからだ。少し離れていてここを去りつつあるとはいえ、わざわざ際どいタイミングでコンタクトを始めるなんて……。これまではしっかりとマージンを取っていたのに、一体どうした事だろう。
先の話をしてしまえば、このコンタクトが終了するのも二組目の若者たちがサイトに入ってくる直前で、やはり紙一重のタイミングだった。そうなるともう偶然とは思えない。何らかの意図か意味があるのは間違いないのだろう。
それにしてもこの際どさで、いったいどのあたりから私と場のエネルギーは、コンタクトのモードに遷移を始めたのだろう。考えてみるとなかなか興味深い。
ともあれエネルギー的なお膳立てが済み、私が感知出来るフィールド内に突如強いもの、つまり宇宙人が現れたからこそ私はその衝撃で目が醒めたのだ──まだ人がすぐ向こうにいたけれど。
今まさに始まろうとしているフィールドに展開するタイプのコンタクトでは、私の場合、低調になる「見る」ことに代わり「感じる」ことが優勢となる。それにより宇宙人がどこにどれくらいいるのかを、自然と把握出来ていた。しかしこの時、意識はそこには向かわない、それどころではなくなるからだ。
暗がりの中にぼんやりとサイトの景色が浮かんでいる。ああ今回は見えるんだなと意外に思いつつ、足元辺りが妙に明るいことに気付く。なんだろうと訝しみ視線を下げてみると、そこにあったのはいつも見慣れた──ものではなかった。
ひと目見た瞬間、息を呑んだ。
眼下の信じられない光景に目を奪われ、暫し呆然とする。
椅子に座ったままで見下ろしていた。当然、肘掛けに乗せた両腕や座席に収まる胴体とそこから伸びた両脚が見える──はずだった。けれど、そこにある体には輪郭らしい境界がない。確かに腕や胴体や脚らしきもののカタチはある。あるのだがその体は、振動して動き回る何かの集合体となっていた。
よく見ればそれは極めて微細な光の粒だ。無数に飛び交いながらも霧のような有様で手足や体を形作っている。それぞれの動きは不規則で複雑だった。所々でくるくると渦を巻く光もあって面白い。そして印象的なのが光の糸。理屈はわからないが多くの光は光跡を残して飛んでいる。その輝きが光の糸のように見えるのだ。
私の体は絶え間なく行き交う光りの糸で編み上げられていた──こう表現しても言い過ぎではなかった。実際そう見えたのだから。もしこのカラダを見たまま描くとしたら、迷わず黒背景に極細のうねる白線を幾つも引いて重ねて人型にするだろう。
今回この視覚が捉えている世界は非常に鮮明で解像度が高い。光がつくる微かな明暗も認識出来るほどに。そしてこの光は白く明るくとも、決して眩しくなく柔らかい。
そんな驚愕の事態にありながらも、それらの光が織りなす様はあまりにも美しく、私は少しのあいだ呆気に取られて我を忘れてしまうのだった。
3
あり得ない我が身の光景にただ目を奪われていたところ、不意に強い気配を感知してはっとなる。
ようやくのお出ましだ。近付いて来たのは1人で、私の左側数メートル先。それにしても、事が始まってこんなに時間を置いての登場なんて初めてだと思う。今までどこで何をしてたのだろう。
それでも私は自分のことで手一杯というか釘付けというか、もう自分だけを見ていたかった。だから現れた宇宙人は二の次で、若干の意識を割いて気配を伺うに留めていた。
しばらくして、不意にそれが動いた。どうやらこちらへ来るようだ。しかし私は相変わらず自分のことに夢中で、接近される左側を見ることもしていない。
だから、あっ! と思った時にはもう包み込まれていた。瞬間呻きそうになる、強くて高いエネルギーに。びっくりしたのは油断していた自分のせいだが、纏うバイブレーションがいつもの宇宙人たちとまさかこんなに違うなんて、全くの予想外。
気が付けば宇宙人は、私の左肩先30センチも離れず立っているではないか。
確かに定位置ではあるけれど……さすがに少し身構えた。
さて、コンタクトはここからが本番だ。
たまに視覚が上手く働くときでも、せいぜい周囲の状況が暗闇の中にぼんやりと見える程度。けれども今回はよく見えていて、しかも明るい──光源は私だが。だからなのか、いつもと同じプロセスが始まっても、まるで違うものに思えてしまう。
歩いてきた存在にほぼ密着されそのエネルギーにすっぽり包まれたことで、私のエネルギーやバイブレーションが高まり加速したのがわかる。へえ、面白いものだなと感心していたら、不意にグワッともう一段高まった。見ればその宇宙人の腕が私の胸に伸びている。手で直接触れられたことで更なる変化が起きたらしい。
その手は私が纏う光の霧の中に挿し入れられ、体の表面に触れていた。どうやら私の体の実体は、光の中にちゃんとあったようだ。
手は離れることなく胸のあちこちを撫でるように動き回りふと止まる、それを何度も繰り返す。手が止まる度にハートチャクラのエネルギーが高まってゆく。それはまるでチャージのようであり、活性化を促しているようでもあった。
コンタクトでは本当によく触れられる。ただ触れられている時間はそんなに長くない。稀に施術のように長く触り続けられると……90年代に体験した辛い記憶が刺激される。その感情はまだ癒しきれていないはずだが、今回それが出てくる気配はない。
こんなふうに安心感を覚えるのはなぜなのだろう。この宇宙人はいったいどうゆう存在なのだろう。身を任せている私に淡い疑問が過っていった。
そういえばこれまで接することの多かった、コンタクトの訓練に臨む宇宙人にありがちな、ぎこちなさがこの存在には無い。エネルギーが強すぎて辛い事も、フリーズ状態で待たされることもない。そつなくとてもスムーズなのだ。偉そうな言い方だけど素直に、上手いな、と思ってしまう。
宇宙人の手から流されるエネルギーによって、ハートチャクラの活性が始まった。愛のエネルギーが大きくなることで胸の内圧が高まっているのを感じる。徐々にハートが開こうとしているようだ。
いつものコンタクトのパターンからはすでに逸脱している。このままハートのエネルギーが閾値を超えたなら「宇宙との合一」のプロセスに入る、そんな予感を抱く。
もっともそれを超えたとしても必ずではないし、ましてやコンタクトの現場ではそうそう起きないもの。しかしここまで強力なチャージを受けたなら、やはり普通に済むとは思えなかった。
やがてハートにその兆しを感じ、予感が確信に変わる。
それはもう抗えない確実な流れになっていた。もっとも私としては逆らうどころかむしろ望む所──この時はまだそう思っていた。
ああ、もうすぐ私の全てが光の粒となり霧散する、それが宇宙に拡がって溶けこんでゆく。宇宙と一つになったときの歓喜を知っているからこそ、気持ちは逸る。
ところが事はここで思わぬ方向に動く。
4
もうあと少しで──エネルギーを流している宇宙人だからこそ、私のそんな状態を知っているはず。なのにプツリと唐突に、その手からの流れがカットされてしまった。
意味が分らない。さらにおかしなことに施術が終わっても、その手はずっと胸に置かれたままだ。これはいったい何なのだと訝しまずにはいられない。
エネルギ―を感じないことで、手の感触だけが伝わってくる。指先が微かに動くのもはっきりと。その感触の生々しさに私はドキリとしてしまう。怖いくらいに「ヒト」としての手を感じる。それが宇宙人種だったとしても。
触れられること自体は珍しくもないが、相手への認識はいつも「不特定多数の1人」という程度。存在個人をあまり意識したことはない。それは相手がグループであったり、コンタクトの色々な手順や作業に私の注意が向いていたからだと思う。
しかし一対一でただ静かに手を添え当てられ感触の生々しさを覚えると、自分はいま地球人ではないヒト型存在の「一個人」と直に触れ合っているという、とんでもない現実に意識が向く。正直かなりドキリとした。小さいようでも私には衝撃的な事実認識だ。
その手がふいに再び動き出す。だが同じ動作でもまったくの別物に感じられる。エネルギーが介在しない、肉体としての手に胸を撫で回されるのだから堪らない。
もはやエネルギー的施術でも何でもない、ただのまさぐり行為にしか感じられなくて、私は心の中で叫んでしまう。しかしこれだけでは終わらなかった。
なんと不覚にも、我々の間にセクシャルなエネルギーが生まれてきたのだ。そして厄介なことにこの存在、どうやらわざとやっている。そうとしか思えない動き方だ。
コンタクト中は体の自由の殆どを奪われていることが多い。それでいいとは思わないが、今のところは仕方なく受け入れ相手に身を任せている。でもだからと言って何をされてもかまわないとは思っていない。
セクシャルな感覚などを知らぬ相手に抵抗出来ない状態で、不本意に強要されればそこには嫌悪感しかない。肉体が刺激され実感としてどう感じたとしても、感情と感覚が乖離している限り私は疵つけられたと感じてしまう。
ただ撫で回していただけの手が時々止まるようになる。すると宛てがわれた所がエネルギーを帯びる。ああよかった、妙な方向に脱線したけれどこれで元のプロセスに戻るのだなと安堵した。ところがどうしたことか……そのエネルギーまでもが、セクシャルなものになってしまっているではないか。
手は胸を撫でては止まりを繰り返えし、抗えない私の中で不本意な性的エネルギーがどんどん大きくなり続ける。なぜだ! なぜこの存在は「宇宙との合一」を促しておきながらそれを直前で止め、唐突にセクシャルなものを差し向けてくるのだ?
焦っていた。もしこのままゆけばセクシャルなエネルギーが高まりクンダリーニ体験に至るだろうと。それは、そんなことは望んでいない、厭だった。この不本意なものを何とか脇に逸らし、ハートにおける愛のバイブレーションで合一に到達したいと願っていた。
そして漸く合一のプロセスの入り口まで辿り着く。
よし何とか逃げ切れそうだ、このまま駆け込んでしまえ──そう思った矢先だ。
宇宙人は私の状態をやはりしっかり把握していたのだろう、途端に決めの一手を打ってきた。手を私の胸のまん真ん中、ハートチャクラの真上に移動させ、今までより数段強いセクシャルなエネルギーを、これでもかと流し込んできたのだ。
さすがにこれには耐えきれず、私のハートはあっという間に限界を超えた。
そこからは急激な連鎖反応になる。
ハートの中で「愛を感じきる」ことが解放されると、愛が愛を生み出し続け、増殖するエネルギーで胸が一気に膨れ上がり……
意識を保てたのはそこまでだった。
「……ん?」
何らかのエネルギー的変化を感じ意識が浮上する。
圧が抜け弛緩したような暗がりの中で目を開けた。
体を覆っていた光は既になく、場に満ちていたコンタクトエネルギーも引いていた。
あの宇宙人もいない。青緑に灯る時計でコンタクト終了23時を確認。
またすぐに目を瞑った。
いつになく頭がぼーっとしていて身体が重い。
通常のコンタクトとは違うタイプ、それもかなり大きなエネルギーを身体に流したことで、私は消耗しきって戻って来た。コンタクトでこんなふうになるなんて、いつ以来だろう。
手足を投げ出し身も心も弛緩させて静謐な夜気を吸い込む。
しかしその直後静寂は破られた。今夜の二組目となる若者と思しき一団が林の向こうから現れたのだ。たった今コンタクトが終了したばかりだというのに、なんと言うタイミングだろう。確かにこれまでも随分と感心させられてきたが、開始も終了もこれほどに紙一重で状況が入れ替わったことは未だかつてない。
しばらくは騒がしくなるだろう、ならばと思い付きスマホを立ち上げSNSに書き込んだ。コンタクトがあった、今しがた終わったばかりだと。
こうして初めてと異例ずくめの特別なコンタクトは終わった。
5
『強すぎる──』と感じ意識が途切れる間際、そこで何が起きたのかをもう少し見直してみたい。
ハートのエネルギーが急激に膨れ上がり限界を超えたのは、宇宙人の手による最後の一手を受けたせいで、感じたのは間違いなく「セクシャル」なエネルギーでの駄目押しだった。私はプロセスが「クンダリーニ体験」に逸れてしまうことを怖れていた。理由は望んでもいないセクシャルな感覚を、強要されることが堪らなく厭だったから。
意識を手放す間際の記憶を振り返ってみると、そこに至るまではともかく、結果としては懸念していたクンダリーニ体験ではなかったようだ。ハートによる「宇宙との合一」が始まりかけた場面だ。そしてその力が強すぎて、私は今回意識を保てなかった。
つまり、一応は望んだかたちでプロセスを終えることができたと思われる。けれどもそれが起き始めたとき、セクシャルなものも確かにあったのも事実……。どうやらそれらが混じり合いながらも、主体となったのはハートの感覚であり「宇宙との合一」のプロセスだった、というのが一番近いのかもしれない。真相はわからないが。
最後に、今回のコンタクトでは幾つもの驚くべきことが起きている。
コンタクト開始と終了の絶妙過ぎるタイミング、光を纏った自分のボディを明瞭に視認、宇宙人による肉体的な長時間接触、ハートチャクラへのエネルギー的な施術、セクシャルなエネルギーの関与、「宇宙との合一」への誘導と到達(推定)など。特筆すべき事が連続しており普通ではないコンタクトとなった。
サーシャによるコメント
リサ・ロイヤル チャネリングセッション (2019年6月 東京)
タッチと歩行について
──これまで何度もコンタクトをして来ましたが、その際に結構な割合で宇宙人たちに体を触れられます。また触れられた後に宇宙人と共に、フィールド内をただ歩いて周って帰ってくることも数多くありました。以前も質問しましたが、これにはどういった意味や理由があるのか、もう少し詳しく教えて下さい。
サーシャ:宇宙人の立場から、触れること(タッチ)についてお話しします。タッチを使う理由は幾つかあります。ここに居るあなたに私が会いに来たとします。だとしても、私とあなたはこのように空間で隔てられていますよね。そして人間の意識は、コンタクトの事実自体を否定しようとします。「疑念」を理由にリアルな認識を遠ざけてしまうのです。
でも、もし私があなたにこうして手で触れたら? 文字通りのコネクション(繫がり)がここで作られるわけです。人間というのはタッチによって、意識により多くのインパクトを受け取ります。だからこれは私たちよりもあなたの為に行うものです。もちろんヒーリング(エネルギー)ワーク的なものもあったと思います。ですが多くは、もっと確固としたコネクションを作る為に、あなたに触れていたのです。
──では歩いたりして移動することは何なのでしょう?
サーシャ:これも幾つかの理由がありますが、人間はより具体的な動き(プロセス)に信を置こうとします。だから歩行がありました。ただ椅子に座っているよりも、そうすることには象徴的な狙いがあります。あなたの意識が違った形で事態に向き合うからです。つまりタッチと同じように、歩行によりコンタクトがさらに一段階リアルなものになるのです。この類の外的体験は、深いレベルでコンタクトのリアリティーを認識させ、あなたをさらに深くへと連れて行くことになるのです。わかりますか?
──はい。私の為だったのですね。これまで多くの場合、相手側宇宙人は対地球人コンタクトの訓練チーム(宇宙人側の訓練生)であったと、あなたから聴いてきました。だからてっきり彼らの訓練に必要だから「歩行」があるのかな、と思っていました。
サーシャ:はい、それもあります。あなたはちょくちょく、彼らをトレーニングしていますからね。それはあなたがやってのける本当に独特なサービスです。だから、変な表現ですが「あなたが彼らを犬の散歩のように連れて行った」(笑)という見方も実際にあります。
──足元がフワフワしているせいか、移動の際は浮かぶ風船のように紐で繋ぎ止められて引かれてゆく、そんなふうに感じていて……。だから逆に、私の方がリードで繋がれて散歩させられているみたいだなと、前から思っていたのですが?
サーシャ:じつは役割の交替をしています。新人(の宇宙人)は人間と一緒に歩いたり移動することを、トレーニングする必要がありますので。それがたとえ短い距離だとしても、一緒に歩くことは私たちにとってとても意味あることなのです。
ハートの3つのフェーズ について
──これらの体験や捉え方についてどう思われますか?(前置きと同様の説明)
サーシャ:そう! そうです! その通り! 今もの凄くエキサイトしています! あなたは……まさに、正鵠を射ています。
コンタクトリトリート(の講義)で私たちが、クォンタムマップ(量子の地図)の情報を与えたのを覚えていますね。3つのフェーズについてあなたは話しましたが、あなたが体験したのはこのクォンタムマップのフェーズを、量子的により深く体験してゆくということだったのです。
最終的なフェーズは「全てと融合する」ことでした。あなたがその状態にあるとき、あなたと分離している存在は認識困難です。そこには「分離」がありませんから。アルクトゥルスの存在が来ていたと、私は話しましたね。そのアルクトゥルスのエネルギーには二極性があまりありません。そして彼らのエネルギーは(クォンタムマップの)最上層で感じるものなのです。
あなたの言う3つのフェーズは、このクォンタムマップの階層です。あなたが体験したことはクォンタムマップにもありますが、あなたはこの地図によらない自分なりの道程でこの旅をしたのです。そして子供の頃から、あなたはそれをしています。だからそのマップのことはもう知っていると、しっかり再確認する体験だったのです。
あなたは2012年に痛みのあるコンタクトをしましたが、あのタイミングはとても重要でした。ワークショップで、2万6千年サイクルと2つの1万3千年サイクルがあると話してきました。2012年はひとつの銀河系サイクルから、新しい銀河系サイクルへシフトする地点でした。クォンタムマップの情報提示が2012年以降だったのは、人間にとってはエネルギーシフトが起きた後の方が、クォンタムマップを航海しやすかったからです。
あなたは以前からそれに携わっていましたが、2012年はシフトが起きたとことにより、とても敏感な時期だったのです。ですから集合意識の一部でもあるあなたは、シフトを怖れたり抵抗する集合的な痛みを受け取っていたのです。しかし変化に対する怖れや抵抗の痛みに際したとき、これらに対してより開かれてゆく為に、性的なエネルギーがもたらされ喜びのエネルギーとして体験されるのです。
──あなたが量子的なモデルを初めて提示してくれた時「そう! これ! これなんだ。あの体験も感覚もまさにこれ、同じものだ」と凄く強く思ったことを、今でもよく憶えています。
サーシャ:ええ、それらは正しくて的確なものでした。
2018年7月20日のコンタクトについて
──このコンタクトは、どういうものだったのでしょう?(本文と同様の説明)
サーシャ:あなたがこのクォンタムマップを移行するための、非常に直接的なレッスンを彼らは与えてくれたのですよ。
クウォンタムマップの図の、ここに……こう、バリア(関門)を描き加えました。バリアは小さな戸口(ドアウェイ)でもあります。微粒子化する第2フェーズとワンネスの第3フェーズ、この2つの領域の境界壁にある出入り口です。
私たちが見るに、コンタクトした存在はあなたの未来生です。この存在はあなたに、そのバリアをどのようにして超越するのかを、文字通り「教えよう」としていました。「意識を保ち続けていながら、それを行う方法」についてです。彼はあなたのガイドでしたからね。
それにタッチは不可欠なものでした。なぜならあなたがバリアに近付くにつれて、そのエネルギーが間違いなく重い負担となるからです。あなたは、その強烈なエネルギーを「動き」として捉えていました。光の微粒子の不思議な動きが、あなたの周りにありましたよね。タッチはそのエネルギーの発信地に入る方法でした。エントリーポイントのようなものを作ったのです。それでその存在はあなたをグラウンディングさせることができ、戸口を通ってあなたを次のフェーズへと連れて行ったのです。
第3フェーズに入ったあなたは、先程も言ったように分離した状態を維持することが難しくなくなります。そしてこの存在はもう一人のあなたでした。あなたたちは一体となり、もう分離した状態ではなくなりました。そしてこのクウォンタムマップを移動しながら、あなたのエネルギーは上昇を続けます。
あなたの意識は連続性を保っており、椅子に座り続けている肉体との繫がりも維持されています。そうなるとあなたの身体は、そのエネルギーを何らかの方法で解釈することになります。ある種のクンダリー的エネルギーとして解釈したようですが、セクシャルな感じになることはよくあることです。なのでむこうがセクシャルなことを、喚起しようとしたわけではありません。それはあなたが第3フェーズで、「高次の愛の周波数」を体験することへの実に自然な反応でした。
あなたはこのことに関して更にトレーニングを受けて行くと、我々は認識しています。そのエネルギーは本当に強烈です。ですからセクシャルなエネルギーの高まりと解放に似たようなこの方法でもって、あの強烈なエネルギーをリリースして対処する以外、人間は身体を保持することが困難なのです。
あなたはセクシャルな感覚にフォーカスしないように努力しましたが、それを押しやる必要はありませんでした。逆にそれこそが、まさにやるべきことなのです。
あなたは肉体としてのセクシャルな感覚を遠ざけていました。ところがエネルギー的な感覚としてそれは行われました。あなたは肉体を超えたエネルギー体で「それ」を感知することになったのです。つまりそれは、第3フェーズにより深く入れるように、彼らがあなたに行ったトレーニングでした。そして今、あなたはそれを知りましたね。
次回はまた違った体験になると我々は感じていますが、たぶんそれほど混乱することにはならないでしょう。強烈には感じるかもしれません。しかし違ったものになると、私たちはみています。なぜなら、あなたがこのクウォンタムマップを着実に進んでいるからです。
あなたに……心から言います。親愛なる人、と。
私たちはあなたのこの体験を、非常にエキサイトしながら聴いていました。ご存知のように、何年間もこのプロセスについて教えてきたからです。そしてここ数年はクウォンタムマップについて教えてきました。あなたはこれを実践したのです。
あなたはこのマップを文字通り本当に旅をして、自身に対する訓練を実際に行いました。これは人類にとって、あなたが先駆者であるということを示しています。それは非常に重要なことです。私たちはあなたにとてもワクワクしています。母のようにあなたを誇りに思います。
さて今年は何が起きるのか、見てみましょうね。とてもワクワクしています。そしてあなたがこの道を創ることを信頼しています。その存在の導きを通して、あなたはこの地図を渡ることでしょう。